手袋は急いではつくれません。ナポリの工房の静かなしんぼうのなかで、つくられていきます。

アレッサンドロ・ペッローネ

革から一組の手袋まで、二十五の工程

私たちの手から、あなたの手へ。

すべての一組は、同じ手をとおり、同じ順序で進みます。1930年からナポリで続いてきたやり方で。

  • 選定。

    革は手で選びます。鹿、ペッカリー、ナッパ、スエード。一枚ごとに、肌目、重み、仕上がりを読み取ります。

  • Artisan hands using scissors to cut rich brown leather, showcasing meticulous craftsmanship in glove-making.

    裁断。

    一組ずつ、木型のうえで裁ちます。手で、鋼のはさみで、革の自然な流れに沿って。

  • The creation of a pair of premium black leather gloves with elegant stitching detail

    縫製。

    サドルステッチ。一本の針、二本の糸、片手ずつ。この縫い目が、手袋の寿命をかたちづくります。

  • Artisans collaborating on a custom leather glove design at the Gala workshop in Naples

    仕上げ。

    口元、裏地、縁。一組をかたちにまとめていく、ゆっくりとした作業。プレスし、アイロンをあて、木型に沿わせて整えていきます。

  • 検品。

    最後は手で確かめます。一目ずつ。その一組が、どこかの誰かのもとへ、ナポリを離れる前に。

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Hands gently pressing on premium leather, reflecting the elegance of Italian craftsmanship in glove making.

第二の肌のように。

すべての一組は、革のなかにあらかじめ意匠が刻まれているかのように、ぴたりと収まるよう仕立てられます。ミケランジェロが用いた大理石のように。姿はすでに石のなかに在り、彫刻家は、そこに属さないものをそっと取り除いていきます。

芸術家は自らの限界を、あらかじめ選んでいます。一枚一枚から最良を引き出すために。私たちも、一枚ごとの革に、同じことをしています。

二十五では足りないとき。

二十五の工程では足りないとき、私たちはあつらえでつくります。あなたの手にあわせて、一組ずつ。革、裏地、縫い目、口元。すべて、あなたひとりのために、ゼロから裁っていきます。

すべての一組の奥にあるのは、静かなひとつの道。ナポリの手袋づくりの伝統を、イタリアの家庭へ、そして世界へ。